誠-変わらぬ想いの果て-
「まぁ、いいや。いい思いもできたし」
「何、何したの?」
珠樹は眉を寄せ、沖田を睨んだ。
「別に君に教える義理はないでしょ」
「何だって?停戦を普通に破ったくせに」
「あ、それがあったね。間接キスと頬についてたクリームをペロリって舐めたんだよ」
「なっ!!」
珠樹はバッと奏の方を見た。
いたたまれなくなった奏は、パフェを早く完食しようと躍起になっていた。
「奏、もうちょっと危機管理に気をつけな?こんな獣といる時は」
「獣って。せめて人にしてよ」
「―――気をつけます」
奏はスプーンを口に加えながらフゴフゴとしている。
奏は間接‘キス’と聞いて、沖田のあの反応の意味がようやく分かった。
帰ったら現代のことについて勉強しなおそう。
そう固く誓った。
それにしても珠樹、何でここが分かったんだろ?
双子の神秘?
何でも分かるってやつ?
パフェをさっさと完食し、代金を払って、二人を引きずるようにしてその店を後にした。