金髪王子2
俺はまっすぐ、栞の元へ歩いていく。
あ、気がついた。
栞が俺を見つけて、目を丸くしている。
そんな顔もかわいい。
ここに来ることは内緒だったから、驚いているんだろう。
にっこり微笑んで、俺は栞の正面に立った。
隣にいた村上先輩が、嫌そうに俺を見ているのがわかる。
フン、栞の隣は俺の場所なんだよ!
俺はわざと、村上先輩の顔をかすめるように、背後に隠していた花束を前に持ってきた。
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