金髪王子2

――ドキッ!


それって……。


急に、心臓がうるさく鳴りはじめる。


誰もいない家に誘うってことは、大輔くん、


……つまり、そういうこと、だよね?




一瞬どうしようか迷ったけど、すぐに心を決めた。


できるだけいつもの笑顔を心がけて、大輔くんを見あげる。


「今日はやめておくよ。
明日も学校あるし、寄り道してたら、お母さんとの約束の時間、過ぎちゃいそうだし」

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