金髪王子2

「そうしたら、この『検索するキーワード』の欄に『温暖化』と入れて、『検索』ボタンを押します。
すると、ほら、本の一覧が出てきたでしょ。
最初の列に書いてあるのが本の題名、次が著者名、最後の数字が、この本が置いてある本棚の場所を表してるの。
たとえば、これだったら……」


私が、数字から、本のある場所の探し方を説明すると、ふたりは礼を言って、目的の本を探しに本棚へ歩いていった。



ふぅ、よかった。


私がふたりを見送っていると、カウンターの森さんに声をかけられた。


「栞ちゃん、ありがとう。
ごめんね、手伝ってもらっちゃって」


「いえ、たいしたことじゃないですから」

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