金髪王子2

「あ、いや、謝ることないから。
ただ、ちょっと、聞いてたのと違ったから、びっくりしてさ」


「うん、そうだよね。
でも、一緒に帰れなくなっちゃって、電話とかメールもしてなかったから、言う機会がなくて……」


「あぁ、そうだよな。うん……」



あー、なんか、気まずい。


なんか、もうちょっと雰囲気を明るくしねぇと。


「あー、じゃあ、俺も聖慶受けるかなぁ?」


なーんて。


すると。


「えっ?」と、栞が驚いたような顔でこっちを見た。


あれ? ダメ?

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