金髪王子2

村上先輩を連れた一行が見えなくなると、ざわついていた学食に、また静けさが戻った。


大輔くんも暴れるのをやめた。


高部先生が解放すると、大輔くんは、床にへたり込んだままの私の前にしゃがみこんできた。


「栞、大丈夫か?」


心配そうな表情の大輔くんに、コクンとうなずいたけど。



「…………」




高部先生に続いて、大輔くんまで現れて……。


いったい、なにがどうなってるの?


大輔くんに助け起こされながらも、私は狐につままれたような気分。

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