金髪王子2

「私は、ホントに大丈夫だよ?
心配かけてゴメンね」


私が謝ると、大輔くんは、軽くうなずいてくれた。


高部先生が先に立って歩き出しながら、微笑みかけてくる。


「まぁ、おおごとにならなくてよかった」


「あの、でも、どうして高部先生がここにいらっしゃるんですか?
それに、大輔くんも?」


ふたりに問いかけると、高部先生は大輔くんと目を合わせる。


先に口を開いたのは先生だった。


「俺は、ここの学生だからな。
さっきまで授業受けてた」

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