金髪王子2

「ええっ、高部先生って、聖慶だったんですか?」


知らなかった……。


「そ。
まぁ、ここに駆けつけた経緯は、大輔から聞けば?」


隣を歩く大輔くんに顔を向けると、大輔くんは、なんだかばつの悪そうな表情。


1階に下りると、高部先生は私たちを振り返った。


「ちょっと聞きたいこともあるし、そこに座ってろ。
なんか飲みたいものあるか?」


「じゃぁ、俺、コーラ」


「あ、私は結構です」


「遠慮すんな、じゃ、適当に選ぶからな」

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