金髪王子2

カウンターへ向かった高部先生を見送り、私と大輔くんは、近くの4人掛けのテーブルに席を取った。


並んで座った大輔くんの顔をそっと見あげる。




こんなに近くで大輔くんの顔を見あげるの、久しぶりだな。


今さらだけど、ドキドキしてきた。


私を心配して来てくれたんだよね、大輔くん。


わざわざ、聖慶大まで。


うれしい……。


でも私、ここに見学に来ること、結局大輔くんには言わないで来ちゃったのに、なんでわかったんだろう?

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