金髪王子2
すると、私の心の声が聞こえたみたいに、大輔くんが口を開いた。
「菊地から聞いたんだ」
「綾音から?」
「あぁ」
大輔くんは、綾音から、私が今日ここに来てるはずだという話を聞いたときから、今現在までのできごとを、順を追って話してくれた。
その途中で、高部先生もやってきて向かいに座り、私たちの前にコーラを置いてくれた。
大輔くんの話が終わると、高部先生は私に聞いてきた。
「どうだ?
栞、状況は把握できたか?」