金髪王子2

「ふぅん……。
ひょっとして、栞、大輔に飽きた?」


「ち、ちがいますっ!」


高部先生の挑発するような言い方に、つい声を張り上げてしまった。


横を見ると、大輔くんは先生をにらみつけている。


大輔くんに飽きるなんて、そんなことあるわけない!


「それは、ちがいます!」


誤解されたくなくて、私は重ねて否定した。


すると、高部先生は身を乗り出してきた。


「じゃぁ、なんで栞はうちを受けるんだ?
大輔は受けないのに?」

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