金髪王子2

「それは……」


高部先生の眼光の鋭さにひるみそうになったけど、それを跳ね返す勢いで告げる。


「北山学園大には、図書館情報科がないからです」


こう言えば、高部先生も納得してくれるだろうと思ったんだけど。


「図書館情報科?
またずいぶん特殊な学科を選んだもんだな?」


特殊って……。

高部先生、私のこと、変わり者扱いしてる?

失礼なっ!


「私、司書になりたいんです!」


憧れの職業を、私は、胸を張って高部先生に教えた。


ところが。

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