金髪王子2

私がよほど間抜けな顔をしていたんだろう、高部先生は私のおでこをつついてきた。


「栞、目が点になってる」


「いたっ!
だって、高部先生、司書課程とか司書教諭課程とか、なんのことですか?」


「あのなぁ、おまえ、自分がなりたい職業のことだろ?
もっとちゃんと調べろ!」


「はいっ、すみません……」


怒られて首をすくめると、高部先生は丁寧に教えてくれた。


「いいか、司書の資格ってのは、なにも図書館情報科を出なくても取れるんだよ。
北山学園の文学部でも、学科規定の単位のほかに、司書課程の科目を選択すれば、司書の資格は取れる。
司書教諭資格ってのは、学校の図書室司書になるときに必要になる資格だ。
司書資格とでは、選択する科目がちょっと異なる。
ただ、司書教諭の場合、教員免許を取るのが前提だ。
わかったか?」

< 385 / 519 >

この作品をシェア

pagetop