金髪王子2

「ありがとうございます」


私がホッとしていると、高部先生は席を立って、大輔くんの肩に手をかける。


「おい、これからはちゃんと首に縄つけとけよ。
じゃなきゃ、もうちょっと男ってもんを、きっちり教えてやれ」



うぅっ、それって、私のことだよね?

ひどいよ、高部先生……。


唇をとがらせて高部先生を見あげると、大輔くんが反論してくれた。


「栞は悪くないよ。
栞から目を離してた俺が悪いんだ。
これからは、もうひとりで他の男のとこになんか行かせないから」


……えっ!?


< 393 / 519 >

この作品をシェア

pagetop