金髪王子2
「おーおー、栞のこととなると、スーパー過保護だな。
栞、明日から、相当束縛されるぞ、覚悟しとけー」
笑いながら、高部先生は出口の方へ足を踏み出した。
「あ、あの、今日は本当にありがとうございましたっ」
慌てて立ち上がって頭を下げると、
高部先生は、ヒラヒラ手を振って、行ってしまった。
「じゃ、俺たちも行こうか?」
「うん……」
大輔くんの顔を見たら、さっきのセリフを思い出しちゃった。
高部先生が言ってたように、すごく独占欲の強い感じのセリフだったけど……、本気、なのかな?