金髪王子2

「いや、あのさ、手、つないでいい?」


「あ、うん」




うわ、久しぶり。


でも、変わってないな、大輔くんの手。


大きくてあったかい。


……なんか、ホッとする。



正門横の守衛室に許可証を返し、私たちは駅へ向かった。


もう、あたりは真っ暗。


ひと気の少ない大通りの歩道を、並んで歩いていく。

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