金髪王子2

すると、大輔くんがためらいがちに聞いてきた。


「あのさ、受験、どうするつもり?」


「あ……」


高部先生の言うとおりなら、もう受験勉強しなくてもいいんだよね。


だったら……。


「明日さっそく先生に相談してみるよ。
それで、北山学園大の文学部でも司書の資格が取れるなら、内部推薦してもらえないか頼んでみる」


「そっか」


そう言ってうなずいた大輔くんは、おだやかに微笑んでいて。


ちょっと、うれしそう?

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