金髪王子2

喜んでくれてるなら、私もうれしいな。


あ、でも、大輔くん、留学は?


今まで、怖くて聞けなかったけど、今なら聞けそう。


そう思って口を開いたら。


「これ、ずっと渡そうと思ってたんだけど、なかなか渡せなくて」


大輔くんが、カバンのポケットから、小さな白い紙袋を取り出した。


なに?


「もう、必要ないかもしれないけど」


そう言って渡されたのは……。

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