金髪王子2
「大輔くん、あのね……」
「うん?」
こっちを見てくれた、大輔くんの薄茶色の目。
こうやってまともに見るのが久しぶりすぎて、まぶしい。
でも同時に、またこの目を見て話ができるのが、すごくうれしい。
「あのね、私、ずっと、誤解してた」
「なにが?」
「私、大輔くんに、愛されてないんじゃないかと思ってた」
「えっ、どうして?
俺、そう思われるようなことしたっけ?」
大輔くん、本気でびっくりしてる。
ってことは、やっぱり、私の思い込みだったんだね。