金髪王子2
「栞にかけられる迷惑は、全然イヤじゃない。
それどころか、うれしいくらいだから。
栞を助けるのは、いつだって、俺でありたい」
「大輔くん……」
あーーーーーん、もうっ!
私、すっごく幸せだーーー!
そう思って、かみしめていたら。
「……栞から、司書になりたいんだって初めて聞いたとき、ちょっと寂しかった。
栞が、俺から離れていくみたいで。
栞の将来のことなんだから、栞が決めるのはあたりまえなんだろうけど、その前に、ひとこと、相談して欲しかったなぁってさ。
あー、ちょっとグチっぽかったな、今のなし!」
あれ?
大輔くん、ちょっと顔が赤い?
でも、そんな風に思ってたんだ……。