金髪王子2
お母さんはそれだけ言うと、電話の受話器を取り上げた。
きっと、おばあちゃんや、親戚のおばさんたちに報告するんだろう。
お父さんには、メールするのかな?
キッチンを片付け、ラッピングしたブラウニーを持って自分の部屋に引き上げると、私はケータイを手にした。
大輔くんにメールを書く。
合格通知が届いたこと、
明日の放課後の約束のこと。
と、その途中で、コール音が鳴り響いた。
うわっ、大輔くん!?