金髪王子2
いやいやいやいや。
私たち、まだ、高校生だよ?
もうすぐ卒業はするけど、大学進学が決まったばかりだし!
――ドキドキドキドキ。
心臓が爆発しそうな勢いで鼓動を打ってて、声が出せない。
すると。
「あ、もちろん、今すぐって話じゃないから、安心して。
せっかく同じ大学に合格したんだから、4年間一緒にキャンパスライフ楽しみたいし。
栞には、司書になるっていう夢もあるんだし。
やるんだろ? 図書室司書」
「えっ、あ、うん……」
かろうじて声を絞り出して返事する。