金髪王子2

ゾッとするような低い声が、耳に響く。


この声は……。


「だ、大輔くん!?」


やだっ、今の、聞かれた?


私があわてていると、綾音は、ニヤリと笑った。


「ちょうどいいとこに来たわね。
栞に注意するより、あんたに言っておいた方が安心だわ」


えっ?


あんたに言っておいた方がって、綾音、大輔くんに、村上先輩のこと、言うつもり!?


「やだっ、ちょっ、綾音、何も根拠はないんだから、はぐぐ……」

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