金髪王子2
うわ、優等生ふたりが真剣な表情で額を合わせて、ちょっと大げさじゃない?
でも、私が大輔くんに口を押さえられてる間に、ふたりの間では、淡々とそんな会話が進んで……。
ぷはぁーーー。
綾音との話が終わると、やっと大輔くんは私の口から手を離してくれた。
「じゃ、私はお先に。
またね、栞」
「あ、うん、バイバイ」
綾音を見送り、大輔くんを見あげると、なんだか難しい顔。
うわぁ、綾音のさっきの話、そんなに深刻に受け取らなくてもいいのに。