夏と幽霊とボロ屋敷の法則
しかし期待とは裏腹に、普通な現実があった。
湿った埃っぽい匂い。
無人家と言っても叔母家族が月一で掃除に来てるから特別汚いわけではない。むしろ清潔に保たれてる方である。

長旅に疲れた私は、納戸を開ける余裕も無く、広い客間の真ん中で横になる事にした。
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