今日も今日とて僕は僕をコロシます
やがて本命の袴。腰に手を回されたりと、あれ、これってかなり美味しい状況じゃねえかと気付いた。
密着しすぎだし、先生っ、む、胸がっ、あ、当たるっ。
着付けさせてくれているだけなのに、こんなことで動じる自分が情けない。僕では実現できないような胸の大きさならば、致し方がない生理現象だけど。
「よし、こんなものか」
仕上げに羽織りを着せて、先生が僕から一歩引いた。
指を下唇辺りにあてて、僕の姿――というよりは紋付き袴がきちんとなっているかを見ているのだろう。
袖を無意味にあげて見る。
「どうです、先生」
「違和感ないな」
鏡がないので、先生に答えてもらった。
着ている僕としては、初めての服のためか違和感があるが。