甘く、優しく、ときには苦く
いくら願ったって
あたりまえだけど
二人は戻ってこない・・・。
「ひ~なちゃ~ん?」
うるさいなぁ。
さっきからほろ酔い状態で
わたしの名前を呼び続けているはらまし。
「ねぇ、ねぇ~。」
二人が戻ってこない不安と
はらましのふざけた声への苛立ち
わたしはバッと顔をあげて
目の前の並々一杯注いである生ビールを口の中に注ぎ込んだ。
「あ、それ俺の・・・・・」
さっきのは酔っていたふりだったのか
冷静につぶやくはらまし。
「すいません。
わたし、帰ります。」
「え!?」
はらましはあたりまえに無視して
鞄を持って立ち上がった。