甘く、優しく、ときには苦く


いた!!!


公園のベンチで二人の姿が目に入った瞬間

張りつめていたものが一気にはじけた。




めんどくさいことになってもいい
しんどくてもいい
ダサくてもいい

わたしは叫ぶ。


意のままに、伝える。




あなたを盗られたくない
と。

あなたを触らせたくない
と。




普段、半分がやっとの生ビールを
あんな大量に流し込んで

全力疾走したせいか

視界がゆらゆらとにぶっている。



それでも、わかる。
今、二人がどんな状況なのか。





「ちょっと待って!!!」


呂律がまわっているかなんて
気にしない。



一心不乱に叫んだ。




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