甘く、優しく、ときには苦く

彼女が入れてくれたカフェオレは、
正直院内カフェのよりおいしい。

「すごく、おいしいです。」

「よかったです。」


彼女は、なにも聞いてこない。
どうして避けていたのかとか、告白の返事とか。

やっぱりここは、俺から切り出すべきなんだろうか。


さっき、まとまった意見を
伝えるべきなんだろうか。


「鈴村さん。」

「はい・・・。」


俺の声色の変化に気づいたのか、彼女の表情が凍りついた。

「聞かないんですか?
俺の、これまでの態度について。」

「・・・・正直、知りたいです。
何回も、聞こうと思いました。
でも、怖いんです。」

彼女はカフェオレをすすった。


「俺もそうです。
怖いんです。あなたを受け入れるのが。」

「受け入れる・・・?」


< 83 / 92 >

この作品をシェア

pagetop