一年間の片思い
気づいた気持ち
長くて退屈な入学式が終わったのはお昼を過ぎた頃だった
さすがに皆、高校に入って初めての行事だったため
緊張のせいかクタクタだった
先生もそれを察したのか面倒なHRはナシになり
高校生活始めの一日は終了した
『れ~んく~ん。帰ろーよー』
物凄くウザくて面倒な絡みで苓が俺に寄って来た
『ウザっ!』
『ヒドイー。もう!蓮くんたら恥ずかしがりやさんなんだからー』
苓は俺のオデコをツンと突いた
『マジうぜえー。で?何?帰るんだろ?』
少しキレぎみで返事を返した
『ゴメン、ゴメン。そんな怒んなって腹減ったし帰りにどっか寄んね?』
『あぁ。じゃあファミレスでも行くか?』
『いいね~んじゃファミレスで決定!!二人とか寂しいし他のやつ誘わね?』
『別にいいけど』
知らねぇ人達と飯を食べるのは気が引けたがなくなく俺は承知した
『イケメンな僕等と今から一緒に飯食いたいやつ手ー挙げて~。』
なかなかのテンションで言った苓の発言に
皆食いかかった
苓がかけた言葉で集まった人数は男女合わせて
軽く10人は集まった
そうして、集まった人達とファミレスに向かっている途中
俺の心臓はバクバクしていた
何故かって?
そう俺は極度の人見知りだからだ
そのせいで緊張し過ぎて吐きそうな感じ