アダルトチルドレン
カウンセリングの病院までは1時間半くらい時間がかかるので、めんどうな気もしたが、週1回すがる思いで、しっかり通った…

何を聞くわけじゃない…
あたしは言いたい事だけを言いっぱなし、先生は聞きっぱなしで、話終えた後でアドバイスをくれた…


その日は未だに連絡の来る誠についてはなした…

病院に生き初めて気付いたことは、杏里は愛してたわけでななくて、その恋愛の仕方に依存してただけなんだ…

都合よい女になってた…と思いながらも、杏里自身が都合がよかったのかもしれない…

先生に言った…
「あたしは誠と居ると痩せてなきゃと思っちゃうんです…」

「だけど人間の付き合いの中で付き合ってもないカップルに縁をきろう…なんて言う自信ないし…」

そう話していると、先生は、
「だったら手紙を書いたらどうですか?それか、それすら出来ないなら携帯を代えるなど行動で嫌なのを示してはどうですか?」


「今のあなたにはそれしか出来ないんだから仕方ないと思わなきゃ…」

「もう少しいい加減に生きていいんですよ…」

いつも、はりつめた糸のように生きていた杏里は、また気持ちがラクになった…

誠には私が成長し、どうしてこの形をとったのか、言える時になったら言おう…

そう思い携帯を替えた…

面白いことに、誠と会うことがもう無いと、自分の中で思った瞬間、普通にご飯が食べれるようになった…

それは180度一気には変われないが、ゆっくり摂食障害の前の食事が出来るようになっていた…。

精神科の病院の門を叩くとは言うのは勇気のいった事だけど、本当にその一歩で大袈裟だが、生きやすくなった気がした…


< 18 / 43 >

この作品をシェア

pagetop