夢色そよ風
時間がやたら早く感じる。
気付いたら、1年経ってた。

私は、迷わず歩いていた。

向かうのは、始まりの場所。
すべてが始あの場所。

あなたに聞いてほしいから。
君に届けてほしいから。

今度は笑って歌うよ。

私は風に包まれた。
そっと口を開く。
風に乗せて、メロディーに乗せて。

   静かな静かな街外れ
   小さな小さな月明かり 
   色がないと嘆きつつ
   色をつけようとしない
   それなら私がつけましょか?
   歌を歌ってつけましょか?
   私が歌えば広がって
   薄くなっては消えるでしょう。
   君が歌を届ければ
   大きな花が咲くでしょう。
   君がくれた宝物
   大事に大事におくりましょ。
   あなたに向かっておくりましょ。
< 8 / 13 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop