boyshな女の子




寧ろ今さら女物の服とかしっくり来ない。




「もうそろそろ帰ってもいいですかね…?」




けっこうな間が空いたのでこそっと尋ねる。




「あっ、そうだね、いいよ。 家まで送ってくよ」


「一人で帰れるんで大丈夫ですよ」




紀田さんはそうか?と呟いた後また口を開いた。




「斎川く…さん」


「紀田さん、今まで通りくんでいいんで」


「じゃぁ、斎川くんとりあえず今月の予定教えてくれるかな?」




りょうかーいと言ってその日は帰った。









この偶然が



この先めんどくさい事態を引き起こすことになるとは思わずに————








< 417 / 470 >

この作品をシェア

pagetop