boyshな女の子
寧ろ今さら女物の服とかしっくり来ない。
「もうそろそろ帰ってもいいですかね…?」
けっこうな間が空いたのでこそっと尋ねる。
「あっ、そうだね、いいよ。 家まで送ってくよ」
「一人で帰れるんで大丈夫ですよ」
紀田さんはそうか?と呟いた後また口を開いた。
「斎川く…さん」
「紀田さん、今まで通りくんでいいんで」
「じゃぁ、斎川くんとりあえず今月の予定教えてくれるかな?」
りょうかーいと言ってその日は帰った。
この偶然が
この先めんどくさい事態を引き起こすことになるとは思わずに————