boyshな女の子
とにかくと紀田さんが声を張り上げる。
「お前は本当に女なのか?」
「生物学的上そうですね」
「あれはついてないのか…?」
「ついてるわけねぇだろ!」
「だって胸なんかねぇじゃんか!!」
「サラシまいて潰してるんすよ」
ていうか、と一呼吸置く。
「俺が男だろうと女だろうとあんま関係なくないですか」
「衝撃がデカすぎて、ついな」
話にひと段落ついたところで監督がまじる。
「何で男装なんかしてるんだ?」
「可愛い女の子に『ストーカーされてて困ってて、彼氏のふりしてくれませんか?』って言われちゃって断れる人はいないでしょう」
「まぁ…確かに」
「男装してるのはつまりそういうわけです」
まぁいつもから男っぽいカッコしちゃってますけど。