俺達にはオーナーがいる
この生活には、いくつかのきまりがある。

・生活空間に人を連れて来てはいけない
・生活の一斎を他人に話してはいけない
・アルバイト禁止
・就寝11時(各自部屋に戻ること)
・個人のプライベートの検索をしない
・大学までを卒業すること

などなど

お互い本名(苗字など)も知らない。
それを知っているのは
オーナーである【唯】だけ。


「はぁ。折角中間テストで
all100点でトップ取ったのに…。」

冴はしょんぼりして、
立に抱きついた手を離してうなだれた。

「すげーじゃん!!俺赤点取ったし!!」

冴を励まそうと、
立が肩を掴んで笑ながら言った。
そのれに冷静にツッコミを入れるのは連。

「立、笑い事じゃ無い。
唯さんに伝えておく。」

「やっ!!ダメ!!連くん!!!」

立はソファーから勢いよく
立ち上がって、連に飛びつく。
それを察知して、素早く避けた。

「こんな所で油売ってる
時間があるなら、
さっさと部屋にもどって勉強しろ!
…決まりを破る気か??」

冷静な話し方ではあるけど、だんだんと声のトーンが下がり…

ー完全に怒っているー

立も冴もそれを察知して、しょんぼりしながら無言で部屋に帰った。

ーTVつけっぱなしかよ!!ー

連はイライラしながら、TVを消して自分の部屋に戻る。

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