キミを想う。



「はぁー、落ち着く…」


お昼休み、いつもの非常階段でお弁当を広げ階段に座る。


空は青く晴れ渡っていて、白い大きな雲がゆっくり流れている。


心地よく涼しい風が吹いていて、火照った頬を冷やしてくれる。


朝の出来事から隣に座る瀬野くんを妙に意識してしまい、全然授業に集中出来なかった。



菜々ちゃんが朝の出来事を知ったら怒るだろうな…。


協力するって言って、何も出来てないのに…。


加穂さんのことで心配させてるのに、私まで心配させたらダメだよね…。



「はぁー…」


ひとの恋愛に協力するって難しいんだな…。



< 88 / 229 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop