キミを想う。
「はぁー、落ち着く…」
お昼休み、いつもの非常階段でお弁当を広げ階段に座る。
空は青く晴れ渡っていて、白い大きな雲がゆっくり流れている。
心地よく涼しい風が吹いていて、火照った頬を冷やしてくれる。
朝の出来事から隣に座る瀬野くんを妙に意識してしまい、全然授業に集中出来なかった。
菜々ちゃんが朝の出来事を知ったら怒るだろうな…。
協力するって言って、何も出来てないのに…。
加穂さんのことで心配させてるのに、私まで心配させたらダメだよね…。
「はぁー…」
ひとの恋愛に協力するって難しいんだな…。