キミを想う。
「また溜め息?」
急に声がして肩がビクッと跳ねる。
「ユ、ユキくん…」
「今日もボッチ飯?」
そう言って私の二段上に腰掛ける。
「う、うん…」
「あいつは?いつも一緒にいる煩いやつ」
煩いやつ?
えっ?もしかして…
「…な、菜々ちゃん?」
恐る恐る聞くと、「あぁ」と首を縦に振る。
「えっと、菜々ちゃんは今日は別のお友達と食べてて…」
「ふーん」
たいして興味もなかったのか、ユキくんはコンビニ袋からメロンパンを取り出し食べ始めた。