奇怪な面々が『だるまさんが転んだ』をやりました
アリスカよりも素早く龍太郎に突進する人影!

その人影は修羅の如き形相で、真紅の眼を爛々と輝かせると。

「いぎゃあぁぁあぁあぁああっ!」

龍太郎の右腕を取り、腕ひしぎ逆十字固めを極める!

『龍太郎君のエッチィッ!アリスカさんにセクハラなんて最低っっっ!』

関節技を極めたのは小夜。

ヤキモチとシモネタに対する拒絶反応で、龍太郎の靭帯が伸び切るほどに捻り上げる!

「おー、見事な腕ひしぎ逆十字。なかなかやるな城山」

感心したように龍娘が拍手する。

「もう少し肘のポイントをズラしてみろ。そうすれば…」

『え、こうですか?』

小夜が龍娘の教え通りにすると。

「うっぎゃあぁあぁぁあぁあぁっ!」

龍太郎の悲鳴が一際甲高くなる。

「うむ、飲み込みが早くていいな。優秀な生徒は私は好きだぞ。よし、今度はそこから裏十字に移行して…」

「待て待て待て!」

激痛に耐えながら龍太郎が怒鳴る。

「『だるまさんが転んだ』じゃねぇよこれっっ!」

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