愛して。【完】
ブッスーッとしているあたしに、おじさんは笑って言う。
「そうか、蓮の彼女か。わしゃ、シゲってもんだ。シゲさんって呼んでくれ」
「えっと…、水川真梨です」
剥れかけていた仮面を元に戻して、ニッコリ笑って言う。
そんなあたしにおじさんはまた笑うと、席に案内してくれた。
案内された席は、6人座れるボックス席。
あたしは一番隅の窓側に座らされ、その横に蓮、そのまた横に颯が座る。
そして、あたしの前には大河、蓮の前には隼、颯の前にはタカが座った。
蓮はメニュー表をあたしに渡すと、決めろ、と促してくる。
でも、あたしハッキリ言ってお腹すいてないし…
でも、ここで頼まなかったら後が怖いしなぁ…
と思い、メニューから量の少なそうなものを探す。
オムライスやハンバーグなどの洋食から、定食などの物もある。
あたしは悩んだ挙句、量が少なそうなミニサラダにすることにした。
蓮はそれだけでいいのか、という視線をあたしに向けたけど、あたしはいいの、と言ってそれにした。