愛して。【完】





どっちにしろ、あたしを助けてくれる人なんていないし、助けてほしいとも思わない。


苦しみに気付いてくれる人なんていないし、気付いてほしいとも今更思わない。


…でも、


でも、少しでいいの。


少し、ここで過ごしてみたい。


蓮は嫌いだけど。


隼や大河もいるし。


ここなら、何かを見つけられる気がするの。


何かが、変わる気がするの。


だから、お願い…


少しだけ、すぐに出て行くから。


あたしを、ここに置いて―――…















倉庫に着くと、運転してくれていた厳つい兄ちゃんにお礼を言って、車から出る。


そのまま蓮に手を引かれて、倉庫に入ると。


そこには、収集をかけられたのか、大量の不良達。


カラフルな頭をして、困惑の表情を浮かべている。


そりゃぁ、そうだろう。


だって、憧れの総長達と一緒にいるのは――…


こいつ等が“軽蔑”している、あたしなのだから。







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