レジェンドは夢のあとに【8/18完結】
時折、しょーごさんも高校生だってこと忘れちゃう。
「大丈夫だよ。僕らは芸能コースだから、赤点取らない程度にやっとけば」
「…お前は大丈夫だろうけどな。赤点どころか、ふつーにトップクラスだろ」
ケイくんとの会話に、ワタルが割り込んだ。
「え、二人って同じ高校なんですか!」
「うん。 あれ、知らなかった?」
きょとんとするケイくんの腕を掴んで、ワタルが「知らなかったですよ~」と拗ねた。
「いいな~。僕もそういう高校行きたかった。gloomy所属してたときも、一応ふつーの高校行ってたから」
…あ、そっか。
gloomyか。
自分が引き抜いてきたくせに、ワタルがもともと事務所に所属していたことを忘れてた。
小さいところではたまにライブもやっていたらしい。
アキトは寝ているらしく、ワタルとケイくんだけがこっちに身を乗り出して話を続ける。
みんな、彩花さんの運転に慣れているから凄い。
――追っかけやらパパラッチを防ぐために、窓にはカーテンが閉められている。
薄暗い車の中でも、テンションは高かった。
「デビューしてから、大きく変わったことってなんですか?」