レジェンドは夢のあとに【8/18完結】
なかなかピンと来る人がいないのは事実だった。
林田さんから受け取ったファイルには、それはそれは美しいイケメンがずらり。
演奏も、悪くない。もちろん、うまい。
…だけど、それだけじゃ何かが足りないのだ。
猶予をもらって丸々2日眺め続けているけれど、どうも「この人!」ってならない。
どれも、日常生活ではなかなか見ることのないイケメンばかり。なのに。
「こいつとか、俺はいいんじゃないかと思うけどな」
林田さんが指差した人も、なんだかピンとこない。
悪くない、けど、なんだか。
それがいわゆる、あたしの言われ続けた「オーラ」ってやつなのかもしれない。
――それに加えてめんどくさいのが、例の、意地悪ギタリストだった。