勇者がいた33日間(お休み)



 …むっむかつく~…!!


そして、女子はすぐに安藤君に目を戻した。




「ほら、安藤君!
時間ないんだから行くよ?」

「はっ、はい!」

「えっ、ちょっとまっ…」




女子は安藤君の予想外の行動に戸惑いまくり。


 ふふ~ん♪
 ざまーみろ


安藤君に構ってもらえない女子を見て、僕の気分は上々。

僕らしくないけど、だってあの態度はね…。




「あっ、そうだ。」




安藤君は足を止め、女子の方に戻っていく。

女子の表情はだんだん明るくなっていくけど、




「これ、君も書いてね♪
書いたら2組に持ってって
くれればいいから。

黒田君行くよ!」




女子の表情は一気に崩れていった。

安藤君と僕は、女子を1人ポツンと残し、さっさと売店へ向かった。





< 54 / 210 >

この作品をシェア

pagetop