君がいたから


「先輩?どうしたんですか?」
『いますぐ、病院に来い!!』
「え?」
『いいから早くっ!!』

そういって電話は切られた

「ごめん、俺帰る!!!」
「え、青!?」

戸惑っている林を尻目に
俺は、急いで荷物をまとめて教室を出た

嫌な予感がする
普段声を荒げない先輩が
あんなに声を荒げていた

最悪の状態が脳内にかける

ありえなくはない
むしろ、一番ありえるかもしれない

「かずさっ・・・」

はやく
一秒でもはやく

彼女の傍へっ・・・・

< 65 / 72 >

この作品をシェア

pagetop