大学生、それぞれの恋愛
俺が本当は香耶を引きずっていることくらい、朱音にはばれていたんだ。
俺が意地をはっていることも。
朱音はそれでいて、俺に優しくしてくれていたんだ。
朱音ありがとう、ごめんな。
「じゃあ次は香耶ちゃんに連絡だね〜」
三波は嬉しそうに笑って、そしてまたチャイムを押した。
また店員がやってくる。
「チョコレートケーキアイス添え一つください」
少々おまちください、店員はそう告げて裏に戻る。
「ありがとう、太一」
「なにが?」
いきなり例を言ってくる三波に俺は全く何のことか分からずにいる。
「今日はお前のおごりだろ?」
「なんでそうなった」
意味のわからないことをいう三波に俺は呆れ顔でつぶやく。
「香耶ちゃんに連絡を取るきっかけを作った、俺に感謝、つまりおごってくれる、てことだろ?」
またしても意味のわからないことをつぶやく三波。
だけど、確かに三波には感謝しないといけない。
「了解」