大学生、それぞれの恋愛
俺が短く返事をすると三波は嬉しそうにニタっと笑った。
「はやく香耶ちゃんにメールしろよ」
「わかってるよ」
香耶からさっき来ていたメールをもう一度開く。
会いたい、て香耶も思っていてくれるなら…。
『会えるよ、いまから』
ためらうことなく香耶に送信する。
「三波、香耶と会ってくる」
「がんばれよ〜」
ありがとな、と言って、俺は席を立とうとする。
「太一、860円な」
ちゃっかり払わせることを忘れない三波。俺は黙って財布から1000円札をだす。
「手間賃もいれる、じゃあな」
三波は相変わらず嬉しそうに笑って、手を振ってきた。
ありがとうございましたー。
店員の挨拶を背中に受けて、店をでた。
香耶からの返信はまだない。