花霞む姫君
「ですが、花澄は宮崎の姓を名乗っていますので、近いうちに翔太と結婚させようと思います。」



ん?



またまた何の話?



私が、翔太と結婚?


「翔太は来年18になりますので、法律的にも問題なくなります。」


叔父さん叔父さん、何言ってるの?

私、まだ17だよ?

何だか頭が真っ白になって、叔父さんがそのあとなんて言ったのか耳に入ってこない。


翔太をみると、下をみたままぎゅっと握りこぶしを握っている。


翔太、翔太もなにか言ってよ。


「ちょ、ちょっと」
なんとかそれだけ声が出た。
出たけど、


「しっ!」

とお母さんに怒られた。

親戚のみんなもものすごい顔で私を睨んだ。
何これ。
正気じゃない。


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