精一杯Love


エレベーターに乗ると、やはり大きな会社だからかたくさんの人が乗ってきた。


…なんでこんなに女のひとばっかりなんだろう…。


―チン


16階に着いたみたいだ。


よし、そう思い、私が降りようとするとエレベーターの中で波が起きた。


私以外も全員この採用試験が行われる16階で降りたからだ。


「…こんなに居るとは…」


「そうね…これは予想外ね…」


いきなり聞こえてきた耳からの音声にドキッとする。


…真白か…私は周りをきょろきょろと見渡してみる。


ビンゴだ、防犯カメラがある。


…もしかして、真白はあの防犯カメラからこっちを見てる?


「じゃあ、がんばってね…新菜ちゃん?」


ちょっと嫌味っぽく私に言うと、真白の声はそのまま聞こえなくなってしまった。


< 42 / 43 >

この作品をシェア

pagetop