xxxFORTUNE
宥めるように言った言葉に、彼は目を細める。
あぁ、疑われているんだわ。
いつもいつも、魔法を失敗させてるから。
「もし失敗したら、どうなるかわかってんだろうな?」
「失敗しないものっ、今回はちゃんと保証する!」
【追加課題中は特別に3回だけ魔法を失敗せずに使えるよう呪(まじな)いをかけておくから】
アヴァルア校長先生が言ってたんだもの、大丈夫。
未だに人間界で魔法を成功させたことが、ほとんどないあたしにだって今回は………
「いや、信用できねぇ」
「し.信用してよ!」
あたしだって不安なのに、信用できないなんて言われたら本当にダメになっちゃう。
「はぁ?おまえ忘れたのか?
人に頼む時は土下座だろ」
「うっ………」
なんか、こんなのズルいわ!
愛琉さんばっかり有利じゃない!
納得いかなくて、ビクビクしながら開きっぱなしの窓を閉める。
鍵をかけたことを確認の上、広がったカーテンもきっちりとまとめて。
「別にいいわ、あたしだけで脱出するから。
愛琉さんはここにいればいいじゃない」