xxxFORTUNE
普段より強めの口調で反発してみることにした。
手のひらを掲げて、光の中から杖を出す。
何も言い返してこない相手が気になって、ちらっと窺う様子。
って、なんで笑ってるの!?
確実にあたしのほうが有利な地位にいるはずなのに、余裕綽々な笑みはなぜ?
光が収まり杖をぎゅっと握った瞬間に一言。
「おまえの正体、バラしていいわけ?」
「なっ……!」
そういうことだったのね。
卑怯にも程がある。
「なによっ、バラしたいならバラせばいいでしょ」
どうせ、誰も信じないわ。
「それなりの噂になったら、おまえ洋館にいられなくなるぞ」
「だったら、場所を移せばいいでしょ」
「他のヤツらが心配するだろうけどな」
………もうっ、
「わかったわよ、一緒に脱出すればいいんでしょ。
ほら、こっちに来て」
いちいち自分が上にいないと嫌なのね、愛琉さんて。
「誰に向かって命令してんだよ」
こ.怖く…なんかっ、
「いいから早く来て!」
怖くなんか、ないんだから!